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R0318 / サウジアラビア

ADHDは「いつも多動」? サウジアラビアの親388人への調査で見えた理解と誤解

本、ラジオ、タブレット、疑問を表す吹き出しを描いたイラスト。

注意の難しさは知っていても、「注意欠如・多動症(ADHD)の人はいつも多動」という思い込みは残るのでしょうか。サウジアラビアで親388人に尋ねると、注意を保ちにくいという設問には95.6%が同意し、常に多動だという設問にも68.3%が同意しました。研究者は後者を誤解として扱っています。

1〜18歳の子どもの親に、オンラインで尋ねる

調査は2023年9月〜2024年5月に行われました。参加条件は、リヤド地域に住み、ADHDと診断された1〜18歳の子どもがいること。診断の有無は親に申告してもらい、その親の知識や経験を尋ねました。

回答した388人のうち327人は母親でした。質問票は研究チームが作った32項目で、症状や特徴についての理解、原因や対応の捉え方、使っている情報などを尋ねました。

注意の難しさへの同意と、常に多動という誤解が並ぶ

注意を保ちにくく、気が散りやすいという設問には371人、95.6%が同意しました。一つの課題に集中し続けにくいという設問にも、360人、92.8%が同意しています。

「ADHDの人はいつも多動である」に同意したのは265人、68.3%でした。注意の難しさを知っている回答が多い一方で、このような誤解も多く見られます。症状についての理解を一つの総点にまとめず、設問ごとに見ることで分かる違いです。

表2の冒頭では、自分には子どもと適切に関わるための十分な知識があるという設問に、271人、69.8%が同意しました。68人は不同意、49人は分からないと答えています。これは親の自信についての自己評価で、知識の正確さを測ったテストの得点ではありません。症状についての設問と分けて読むと、何を知っていると感じ、どこに疑問があるかを捉えやすくなります。

表2の最初の一設問と全回答です。自分には子どもと適切に関わる十分なADHDの知識がある、という設問に271人が同意しました。症状の正答数とは別の自己評価です。後続の設問と次頁の原captionは画像の範囲外です。
表2の最初の一設問と全回答です。自分には子どもと適切に関わる十分なADHDの知識がある、という設問に271人が同意しました。症状の正答数とは別の自己評価です。後続の設問と次頁の原captionは画像の範囲外です。
出典:©2026 Khaleel Alyahya et al. / Cureus。PDF提供:PubMed Central(NLM)。 / Table 2 冒頭の一設問(後続省略) / CC BY 4.0
正式版PDFのTable2冒頭の列見出しと最初の一設問の全回答のみを連続範囲で画像化。後続設問と次頁の原captionは画像外。別のcaptionを画像に合成せず、元の文字/数値/配列を変更しない。
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表2の最初の一設問と全回答です。自分には子どもと適切に関わる十分なADHDの知識がある、という設問に271人が同意しました。症状の正答数とは別の自己評価です。後続の設問と次頁の原captionは画像の範囲外です。
図表の出典と表示範囲

Assessment of ADHD Knowledge, Awareness, and Beliefs Among Parents of Children and Adolescents With ADHD in the Riyadh Region, Saudi Arabia
Khaleel Alyahya et al.
Published version deposited in PMC; PMC13533032.1 / PDF 4頁
Table 2 冒頭の一設問(後続省略)
PDF取得:2026-11-04 / 画像化:2026-11-04(原PDFを216 dpiで画像化)

知識が増えた実感があっても、疑問は残っていた

子どもの診断後に知識や理解が増えたと答えた親は353人でした。しかし、使っている情報だけではすべての疑問に答えられないとした親も198人いました。367人は、ADHDについて知るための啓発活動をさらに求めています。これらは、情報を使う親自身の回答です。

調査は一時点の回答を集めたもので、啓発活動の前後を比較していません。また、質問票には事前の試行はありましたが、正式な妥当性・信頼性の検証は行われていません。親の理解や疑問を、その地域の回答者から具体的に聞いた報告です。

表7には、診断後に知識が増えたという353人の回答と、今ある情報では全疑問に答えられないという198人の回答が並びます。学んだ実感と、まだ知りたいことの両方を尋ねています。ただし、同じ人がどの回答を組み合わせたかは、この表では分かりません。

表7。今の情報だけではすべての疑問に答えられないとしたのは198人、啓発活動をさらに求めたのは367人でした。診断後に知識が増えたとする353人という回答も並びます。
表7。今の情報だけではすべての疑問に答えられないとしたのは198人、啓発活動をさらに求めたのは367人でした。診断後に知識が増えたとする353人という回答も並びます。
出典:©2026 Khaleel Alyahya et al. / Cureus。PDF提供:PubMed Central(NLM)。 / Table 7 / CC BY 4.0
NLMが正規配信する正式版PDFの原図表全体・原caption・注記を連続範囲で画像化しWebPへ変換。数値/文字/配列を変えず、翻訳画像・継ぎ合わせ・補修なし。
図表を原寸で読む(横に移動できます)
表7。今の情報だけではすべての疑問に答えられないとしたのは198人、啓発活動をさらに求めたのは367人でした。診断後に知識が増えたとする353人という回答も並びます。
図表の出典と表示範囲

Assessment of ADHD Knowledge, Awareness, and Beliefs Among Parents of Children and Adolescents With ADHD in the Riyadh Region, Saudi Arabia
Khaleel Alyahya et al.
Published version deposited in PMC; PMC13533032.1 / PDF 11頁
Table 7
PDF取得:2026-11-04 / 画像化:2026-11-04(原PDFを216 dpiで画像化)

この記事のまとめ

  • 親388人のADHDの理解と情報への疑問を聞いた

    リヤド地域のオンライン調査で、特徴への認識、知識への自信、情報が足りるかを別々に尋ねました。診断の有無は親の申告です。

  • 症状を知ることと、疑問が解ける情報を得ることを分けた

    診断後に学んだ実感があっても、疑問や思い込みは残っていました。知っているという自信と、設問ごとの理解を別々に尋ねています。

  • 日本の指針も、家族の相談と特性の理解を支える

    児童発達支援ガイドラインは、家族の困りごとへの相談や、特性の理解を支える機会を挙げています。サウジアラビアの親の回答と照らすと、知っていると感じることと、まだ尋ねたい具体的な疑問を分けて聞く観点が重なります。

    日本の参考資料:こども家庭庁:児童発達支援ガイドライン(令和6年7月)
  • 情報を届けた数だけでなく、どんな疑問が残るかを見る

    知識の自己評価と、実際の疑問の内容を分けて聞く視点が参考になります。

    日本の参考資料:こども家庭庁:児童発達支援ガイドライン(令和6年7月)

日本の制度・資料の確認:2026年11月4日。

出典

Assessment of ADHD Knowledge, Awareness, and Beliefs Among Parents of Children and Adolescents With ADHD in the Riyadh Region, Saudi Arabia(NLM公開の原著PDF)
原典日:2026-09-01 / 取得:2026-11-04

画像について

冒頭のイラストは、親が学ぶ情報と疑問を表した概念画です。実際に調査で使った情報機器や質問票を示すものではありません。