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R0056 / トルコ

家庭内事故で救急を受診した子を、ADHDの評価へつなぐ。トルコで質問票と専門外来を組み合わせ

相談室へ進む通路と、質問票や記録のための用紙を描いたイラスト。

救急を受診した機会に、発達の心配を専門外来へつなげられるでしょうか。トルコでは、家庭内事故などで受診した子どもの保護者に質問票へ答えてもらい、基準に当たった49人を児童精神科へ紹介しました。そのうち40人が、専門職の評価を受けています。

質問票に267人が回答し、紹介された49人中40人が受診

2022年10月から2023年6月に、5〜11歳の子どもを対象に調べました。家庭内事故で受診した139人と、けが以外で救急を受診した139人を比較しています。既にADHDの診断と治療の記録がある11人は、記録の確認を受けました。

残る267人では、保護者がトルコ語で検証された行動評価質問票に回答しました。全員が質問票を完成し、49人、18.4%が専門外来への紹介基準に当たりました。その49人のうち40人、81.6%が、児童精神科の評価を受けています。質問票の完成と、紹介後の受診を別々に記録した報告です。

図1では、質問票に回答した267人から、紹介対象の49人、専門受診した40人へと人数が絞られています。質問票は267人全員が完成し、紹介後に受診した割合は49人中40人でした。途中のどの段階まで進めたかが分かります。

図1。278人のうち既往の治療例11人を除く267人が質問票に回答し、紹介対象49人のうち40人が専門評価を受けました。比較群の募集前の人数は記録されていません。
図1。278人のうち既往の治療例11人を除く267人が質問票に回答し、紹介対象49人のうち40人が専門評価を受けました。比較群の募集前の人数は記録されていません。
出典:©2026 Hilal Nur Beyoglu, Omer Basay and Reşad Beyoğlu / Children / MDPI。PDF提供:PubMed Central(NLM)。 / Figure 1 / CC BY 4.0
NLMが正規配信する正式版PDFの原図表全体・原caption・注記を連続範囲で画像化しWebPへ変換。数値/文字/配列を変えず、翻訳画像・継ぎ合わせ・補修なし。
図表を原寸で読む(横に移動できます)
図1。278人のうち既往の治療例11人を除く267人が質問票に回答し、紹介対象49人のうち40人が専門評価を受けました。比較群の募集前の人数は記録されていません。
図表の出典と表示範囲

Feasibility of an Emergency Department-Based Two-Step ADHD Screening Pathway in Primary School-Age Children Presenting with Home Accidents: A Prospective Two-Center Case-Control Study
Hilal Nur Beyoglu, Omer Basay and Reşad Beyoğlu
Published version deposited in PMC; PMC13605039.1 / PDF 6頁
Figure 1
PDF取得:2026-11-04 / 画像化:2026-11-04(原PDFを216 dpiで画像化)

救急で広く確認し、専門外来で詳しく評価

専門職は、子どもが事故群か比較群かを知らされずに、DSM-5に基づく診断確認を行いました。今回の経路は、救急で対象を広く確かめる段階と、専門外来で詳しく評価する段階を分けています。

この経路では、紹介基準に当たらなかった子どもには専門評価を行っていません。そのため、見逃しがどの程度あったかは測れません。今回確かめられたのは、質問票への回答と、紹介から専門受診へ進む流れです。

以前からの診断を含むかどうかで、比較結果が違った

既往のADHDも含めると、診断が確認されたのは事故群21人、15.1%、比較群9人、6.5%でした。ただし、既に治療中だった子どもは事故群9人、比較群2人で、元の内訳が同じではありません。

以前から治療していた子どもを除くと、新しく診断されたのは事故群130人中12人、比較群137人中7人でした。この比較では統計的に有意な差は示されませんでした。研究は、ADHDが家庭内事故の独立した原因だと確定したものでも、この経路で次の事故が減ったと追跡したものでもありません。救急の接点から、質問票と専門評価をつないだ実施の報告です。

表3のp値は、以前からADHDがあった子を含む比較では0.020、新しく診断された子だけでは0.190でした。新規診断のオッズ比1.89には、95%信頼区間0.72〜4.96という幅があります。新規診断だけを比べた結果では、二群の差は統計的に明確ではありませんでした。

表3。既往を含めると事故群21/139人、比較群9/139人でした。新規診断だけでは12/130人と7/137人で、p値は0.190。二つの比較で結論が異なることが分かります。
表3。既往を含めると事故群21/139人、比較群9/139人でした。新規診断だけでは12/130人と7/137人で、p値は0.190。二つの比較で結論が異なることが分かります。
出典:©2026 Hilal Nur Beyoglu, Omer Basay and Reşad Beyoğlu / Children / MDPI。PDF提供:PubMed Central(NLM)。 / Table 3 / CC BY 4.0
NLMが正規配信する正式版PDFの原図表全体・原caption・注記を連続範囲で画像化しWebPへ変換。数値/文字/配列を変えず、翻訳画像・継ぎ合わせ・補修なし。
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表3。既往を含めると事故群21/139人、比較群9/139人でした。新規診断だけでは12/130人と7/137人で、p値は0.190。二つの比較で結論が異なることが分かります。
図表の出典と表示範囲

Feasibility of an Emergency Department-Based Two-Step ADHD Screening Pathway in Primary School-Age Children Presenting with Home Accidents: A Prospective Two-Center Case-Control Study
Hilal Nur Beyoglu, Omer Basay and Reşad Beyoğlu
Published version deposited in PMC; PMC13605039.1 / PDF 7頁
Table 3
PDF取得:2026-11-04 / 画像化:2026-11-04(原PDFを216 dpiで画像化)

この記事のまとめ

  • 家庭内事故の救急受診から、質問票と専門評価をつないだ

    トルコの二施設で事故群139人と比較群139人を調べ、既往の治療例を除く267人が質問票に回答。紹介対象49人のうち40人が専門評価を受けました。

  • 回答を集めた後、相談につながったかまで追った

    質問票を終えた人数と、紹介後に受診した人数を別々に記録しました。救急から専門評価へ進む経路を、どの段階までつなげられたかが分かります。

  • 日本の診断も、問診や生活情報を含む多面的な評価

    発達障害ナビポータルは、生育歴、生活状況、行動観察、必要な検査などを組み合わせる評価の流れを説明しています。トルコの救急での試行と日本の案内を読むと、最初の確認から詳しい評価へどうつなぐか、という共通の問いが見えてきます。

    日本の参考資料:発達障害ナビポータル:医療受診の意義と診断までの流れ
  • 質問票の実施と、紹介後の受診を別々に記録する

    国内の相談経路を考えるときにも、最初の確認を終えた人数と、紹介先の評価まで進んだ人数を並べられます。入口を設けた後、次の接点まで届いたかを追うための例です。

    日本の参考資料:発達障害ナビポータル:医療受診の意義と診断までの流れ

日本の制度・資料の確認:2026年11月4日。

出典

Feasibility of an Emergency Department-Based Two-Step ADHD Screening Pathway in Primary School-Age Children Presenting with Home Accidents: A Prospective Two-Center Case-Control Study(NLM公開の原著PDF)
原典日:2026-09-13 / 取得:2026-11-04

画像について

冒頭のイラストは、救急の接点から専門相談へつなぐ道筋を表した概念画です。研究が行われたデニズリの病院や紹介経路を再現したものではありません。